Category Archives: お世話になっている方

演劇企画集団THE・ガジラ「ゴルゴン」

演劇企画集団THE・ガジラ「ゴルゴン」を観劇。新宿「雑遊」にて。 本当に久しぶりのガジラ。 相手を想えば想うほどに、哀しい憎悪が増幅する。 みんな、自分の描いた物語のとおりに生きられないと嘆く。 自分の夢を描けなくなった母は、それを娘に託し自分の夢を転嫁する。 夢を諦めない人は、シアワセナノカ? みんなイイ人だよ、確かに。優しいよ、ホントに。でも、それが、愛おしく痛い、、、 夢を諦めない人達=挫折を知らない人達。ドキッ・・・ 大磯までの帰路、泣きたいのに泣けない。心をえぐられたようで、えぐられてない。 でも確実に何かが胸に留まっている。 作品の魂柱、女優西山水木さんの存在にありがとう。 鐘下さん、、、。 帰りは大磯駅前波止場「磯人」に寄って、流せなかった涙を飲み込み、胸のつかえを流し込む。 相席した代々漁師だったYTKさんの言葉、 「人間がいなきゃあよお、神も仏もいねえんだよ。もうなあ、許すしかねえんだよ。」 泣いた・・・ やっぱり、明日はあるよね。 今週末24日(日)まで演ってます。 これは、観て欲しい、ト想う。 演劇企画集団THE・ガジラ「ゴルゴン」 http://gazira.info/ 桜井秀峰

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スイス・バーゼルとイタリア・ローマ。その2。

バーゼルでの日々は、朝スタジオに行き、横山さんと朝食をとり、 横山さんの仕事を横目で盗み見ています。 もう何度も見ているのですが、毎回毎回発見があるというのは嬉しいです。 自分自身がそれを見て感じられるようになった事(成長?)もそうですが、 何より新しい試みにチャレンジし続ける先輩が傍にいるのは、本当に刺激的です。 最近は、チェンバロとフォルテピアノの演奏と調律を研究しているようです。 訪れるたびに演奏もかなりの腕前になっていますし、楽器の状態も素晴らしいです。 お互いに仕事をしながら新作の木管フルートについて色々と談義をしていると、 旧知のフルート奏者クリストフ・ボッシュ氏(Christoph Bösch)が訪ねてきました。 クリストフ・ボッシュ氏はバーゼル音楽院を卒業後、オーレルニコレ氏の元で研鑽を積み、 ソロ演奏に加え、現代音楽アンサンブル「アンサンブルフェニックスバーゼル」のマネージャー兼フルーティストとして、スイス国内にとどまらず、世界中で精力的に活動しています。 彼とは、親父幸一郎が初めてスイスを訪れた20数年前から、 公私ともに楽しいお付き合いをさせていただいています。 私たちの制作したアルトフルートも愛用しています。 アルトフルートの調整もしながら、今回の旅の目的でもある、 新作本黒檀製フルートの試奏をお願いしました。 それこそ、この20年の互いの進化を知っているので、忌憚のない感想を聞ける奏者です。 その前に、、、 彼の愛用するC管フルートは、初代ロット(Louis Lot#9**)の円筒木管製。 元々の姿は、ドリュ―システムだったメカニズムをどこかの修理屋がクローズに改造。 その修理があまりにもひどく、横山さんがGisのメカごと作り直したという大変な経歴を持つ楽器。 さらに、、、 ボッシュ氏の前は、別の奏者が愛用していました。 その彼は職業演奏家ではありませんでしたが、ニコレさんのお弟子さんでもあり、 フルートの腕前はプロ奏者そのものでした。 とっても優しい気さくな方で、私たちの仕事を高く評価してくれて、 木管キングウッド製とアルトフルートを愛用して戴いていました。 しかし、残念ながら若くしてこの世を去る事になってしまい、 愛用の楽器達は音楽仲間たちに譲られていきました。 その中には初代ロットもあり、何人かの奏者の手に渡りかけたのですが、 何故か巡り巡ってボッシュ氏の元へやって来たのです。 ボッシュ氏はそれまで木管をじっくり吹いた事はなかったそうですが、 初代ロットを吹いた瞬間、一撃でヤラレテしまったそうです。 木管だろが、金属だろうが、古かろうが、新しかろうが、関係ありません。 魂の宿った楽器にしか出せない音があります。それを痛烈に感じたのでしょう。 私の制作した楽器はその場所まで行けるのだろうか、、、 フルートのストラディバリとも称される初代ロット吹きの彼に、 新作の若い木管とは思えない響きを奏でてもらいました。 … Continue reading

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スイス・バーゼルとイタリア・ローマ。その1。

4月23日から5月3日までヨーロッパに赴いておりました。 ヨーロッパ遠征の目的地は、 ・バーゼル(スイス) ・ローマ(イタリア)&ヴァチカン市国 バーゼル市には、何度も訪れており馴染みのある街です。 前回は2年前には妻と1歳になったばかりの息子と訪れております。 サクライフルートのEU連絡先でもある「フルートスタジオバーゼル」があり、 バーゼル音楽院があり、フルートにとって重要な街でもあります。 ここで、フルートスタジオバーゼルを主宰されているのは横山恵三さんをご紹介させてください。 横山さんはスイス在住30年以上になるのですが、日本ではムラマツフルートに勤めていました。 主に調整、修理を担当していたそうで、その後にスイスのルッツェルンにある楽器店にフルート専門のリペアマンとして渡瑞。 数年後に独立してバーゼル市にフルート専門のリペアショップ「FLOTEN STUDIO BASEL」を立ち上げました。 桜井家とは、それこそ私が生まれる前から親父幸一郎と親交があり、 私にとっても大先輩であり、ときに兄のような、そして父のような、たまに友のような、、、 同じフルートという楽器を扱う職人として「話」が出来る唯一の存在です。 横山さんを通じて多くのフルーティストと知り合う事が出来ましたし、 それによって私たちのフルートも洗練された事は間違いありません。 何より横山さんの持っている圧倒的な経験と知識に触れる事が何よりも刺激的です。 当然、横山さんの元にはさまざまなメーカーのフルートが持ち込まれます。 あ、フルートだけではありません。 何故か、他の管楽器はもちろんの事、パイプオルガンに、チェンバロに、弦楽器もたまに直すのだとか。 私も他の管楽器はごく稀に直したりしますが、鍵盤はピアノの調律を遊びでやる程度。 持ち込む奏者が横山さんの技術を信頼しているのは当然ですが、 彼の音楽全般における知識が豊富ゆえに、楽器の種類関係無しに持ち込まれるのでしょう。 今回の訪問目的は、新作の本黒檀製フルートを見てもらう事と、 調整、修理の技術交流という名の「技術を盗んでやろう」という目論見です。 今回に限らず、毎度訪れる最大の目的と言っても良いかもしれません。 基本的には同じ系統の調整方法なのですが、ちょっとしたコツというか、 料理で言うところの「一塩」のような、最後の最後に「何か」入れてる感じでしょうか。 フルート調整というのも、フルート制作と同じで、 「どこで良しとするか」 を見極めるのがとても難しいです。 絵描きの言う「筆を置く時」みたいなものです。 フルートの場合は、調整時の扱いと演奏時の扱いは明らかに違いますし、環境や状況も違います。 それを考慮して調整をする事がとても大事です。 それは奏者1人1人違います。それもまた調整を難しくさせ、より複雑にしているところです。 旅の方は、23日夜にバーゼル空港に到着。 空港には横山さんと私たち夫婦が「バーゼルの姉」と慕う「ゆき姉」が出迎えてくれました。 2年振りに帰ってきた故郷のような不思議が感覚が巡ってきましたが、 たぶん機内でワインを呑み過ぎたからかもしれません。。。 … Continue reading

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1月3日。実家へ。

2012年1月3日。 昨日の余韻が熱く残る桜井夫婦は早朝より行動開始しました。 早め早めに掃除などの家事を済ませ、 息子奏輔の散歩がてら復路コースの下見へ。 国道一号線の沿道、もちろん誰もいません。 しかし、私たち夫婦はより良い環境で観戦する為にあらゆるシチュエーションを想定し、 観戦場所を吟味しました。 「ここだな。」 そうつぶやいや妻の一言は、何かここに埋まっているかの如く、 ここ以外には無いと思わせる強さがありました。 一旦帰宅して、おせち料理で鋭気を蓄え、直前までテレビで観戦。 東洋大はトップを独走しています。 そんな中、下位グループでは来年のシード権を争う熾烈な闘いが繰り広げられています。 これもまた箱根駅伝の面白いといか、容赦ないというか、現実というか。 悲喜こもごものレースを観戦し、よりテンションの上がる桜井夫婦。 上空にヘリコプターの音。 さて、いよいよ私たちの出番です。 国道1号線に出ると、すでに沿道には住民の皆さんがスタンバイ。 知った顔のご近所さんもちらほらお見かけし、新年のご挨拶~。 老若男女、趣味も思想も違うでしょうが、 同じ想いを抱いて沿道で応援しています。 そこにあるのは、 「ランナーを応援する」 というシンプルな想い。 桜井家の(というか妻の)選んだ場所は、 何故か空いていました。 恐らく相当な磁場が発生していたのでしょう。 ここで桜井家的ベストポジションで先頭ランナーの到着を待ちます。 上り車線の車両がほとんど走らなくなった頃、 白バイに先導された先頭ランナーがやってきました!! 先頭は東洋大の設楽選手!! どのくらいの差がついたのだろう?などと思う間もなく目の前に!! 「設楽ー!!!行け行けー!!」 「Go!Go!Go-!!!」 「走れー!!!」 桜井家、周りよりも明らかに大きい声援になっております。。。 後続のランナーが通過するたびに絶叫する桜井家。 息子の奏輔(2歳)も、両親に負けじと声を張り上げます。 「がんばりえー!!」 旗を振り、大声を出し、目頭を熱くする桜井家。 … Continue reading

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2012年元旦。

2012年が明けました。 本年もどうぞ宜しくお願いいたします。 桜井秀峰家のお正月は大磯にて。 元旦のようす。 初日の出を見に大磯海岸へ。 水平線には雲がかかっていましたが、 無事に初日の出を拝む事が出来ました。 帰宅後は、妻手作りのおせち料理~ 今回は私が大好物のいなり寿司を作ってくれました! そして、妻の実家から送られた広島の牡蠣三昧!!! そして、私達夫婦が一番お世話になっている今井家お手製の、伊達巻!!! とっても美味しい元旦です。 そして、元旦早々食べ過ぎてしまいました。。。 で、少しでもカロリー消費をという事で、 徒歩で高来神社へお参りに行きつつ、毎年恒例の、 ご近所さんには直接年賀状を届けながらウォーキング! さあ、行くぞ~~!!! と家を出たところで、山王会の先輩「伊東さん」に遭遇~! 夏祭りの時や、宴会の時は「まもちゃん」というなんとも愛らしい友達なのですが、 平日の日中(仕事中など)は「伊東さん」という四角四面の先輩なのです。 今は伊東さんのようで、ちゃんと目も合わせてくれません。。。 どうやら「伊東さん」のご実家で新年会を催すようで、 「後で寄りなさい。」とお誘いのお言葉をいただきました。 ご家族の集まりに呼んでいただけるなんて、、、 本当に嬉しいです。 そして、恐らく私たちが伺う頃には「まもちゃん」になっている事でしょう。 高来神社でお参りを済ませ、 年賀状配りウォーキング再開!! 正月だからでしょうか、空気も澄んでいて気持ちがイイですね~! 途中、知り合いに会っては新年のご挨拶にご挨拶。 大磯に来てから3回目の元旦ですが、 知り合いも徐々に増えて道を歩けば誰かしらに会い、 世間話をしてお互いの「今」を知る事が出来ます。 子どもを連れていれば、子どもの目線になって挨拶してくれます。 ご近所さんがいる事が、こんなにも心強いとは。。。 本当に有難いですね。 ちょっと予定時間が過ぎてしまいましたが、 「伊東家の実家」へお邪魔しました。 はい。予定通り「伊東さん」は「まもちゃん」になってました~。 やっぱり「まもちゃん」じゃなくっちゃね~!! … Continue reading

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