1月2日
昨日を引きずるのかと思いきや、ご機嫌で鮮明なお目覚め。
理由はなんとなくわかります。
今日は正月の風物詩「箱根駅伝」往路の日だからです!
大磯は往路(4区)復路(7区)ともにコースになっており、
大磯の住民が大挙して応援に出かけるという、
特別な日でもあります。
私は高卒ですので、母校など特別に応援する大学は無いのですが、
2年前、目の前を激走する大学生ランナーを目撃してから、虜になっています。
今日の大磯は朝からソワソワです。
上空には中継ヘリコプターが飛び、
コース沿道には警備員や大学関係者がいたり、
時折通る新聞社の車から手渡される旗を手に今か今かと待ちわびます。
と言っても、そこはスローな大磯。
テレビで直前まで観戦して、先頭が通過する直前の頃にになってからワラワラと。
今年は妻も誘って観戦です。
正直、妻は興味ありません。
元々自分自身がアスリート系ダンサーだったからなのか、
人が身体を動かしている事にはあまり興味がないようです。。。
今回は、息子奏輔の為に「凧揚げをしよう」と誘い出し、海岸へ。
海岸脇の道路が往路のコースになっているので、
凧揚げのついでに観戦でもいかがですか?というふんわりとした誘い文句。
いざ海岸へ出てみると、凧揚げには最高の程良い北風。
凧揚げなんて30年振りくらいでしょうか。
ちゃんと上がるのかなあ、なんて少し心配しましたが、
最近のカイトは高性能なのでしょう、一発で空へ飛んでいきました。
カイトに付属の凧糸(50mくらい?)はすぐに無くなり、予備で買っていた凧糸(80m!)へ追加繋ぎ。
予備凧糸も順調に出ていき、ついに最長上空まで飛んでいきました!!
風を手で感じながら凧を操る。これまた日本の風物詩ですね。
凧揚げが思いのほか楽しかったのは妻だったようで、
息子が少し飽きてからはずっとやってました。
凧揚げを堪能していると、いつのまにか沿道に住民がワラワラと。
おっと!そろそろ先頭のランナーが来る時間!
急いで凧を引き寄せようとするも、全長130mにもなる為、
時間のかかることかかること。。。
釣りのリールでやれば良かったか?というくらい、延々と続く引き寄せ作業。
夫婦で交代しながら今年最初の共同作業です。
結構巻いただろうと、上空を見上げるとあまり変わらない感じ。。。
先頭の到着まで間に合うだろうか、、、
心配な私を横目に、「別に間に合わなければ遠目で観戦」を予定しているような妻。
いかんいかん、これは正月早々いかん事です。
糸巻きマシンになった私は、黙々と凧糸を巻き上げ、凧を引き寄せ続けます。
そう、妻の気持ちが離れていかないように。
「間もなく先頭ランナーが通過します」
という関係車両のアナウンスを聞く頃、何とか巻き上げ完了!!
急いで妻と息子を連れて、コース沿道までダッシュ!!
新聞社から手渡された旗を手に今か今かと待ちわびる住民の皆さん。
さすがの妻も周りの皆さんの熱気を感じたのか、
「まだかなあ。」
お!期待の声か??
「寒いよー。」
違いました。寒かっただけみたいです。。。
そうこうしていると、
パトカーやら、白バイやらが通過。
遠くを見ると先頭ランナーを撮影する中継車の姿!!
来たー!!
先頭はどうやら東洋大田口選手!!
新・山の神柏原選手(5区)の待つ小田原中継所までトップを守れるか!!
レースの状況などを想像しながら待っていると、
いよいよ田口選手が目前に!!!
沿道の皆さんも「頑張れー!!頑張れ―!!」
私も負けじと「田口ー!!頑張れー!!」
隣の妻はというと、、、
「行け行け行けー!!!走れ走れ走れー!!!」
絶叫しておりました。
そして、その目にはうっすら涙が、、、
どうやら感動ど真ん中だったようです!!
2位以降の選手が目の前を通過するたびに、
応援!応援!!応援!!!
「行けー!!!頑張れー!!走れー!!自分に負けるなー!!」
全選手が通過した後、妻は少し枯れた声で言いました。
「明日は何時に通るのよ?」
やりました!
今日たぐり寄せたのは凧だけではなかったようです。
妻が「箱根駅伝」にハマってくれました!
帰宅後は、もちろんテレビ中継で続きを観戦。
4区田口選手の独走が続き、いよいよ山の神・柏原選手へ!!
先月12月に行った箱根の山を激走する姿を観て更に感動!!
復路は東洋大が盤石のリードでスタートを迎えます。
そして私たち桜井家総出、万全の体制で応援に向かうでしょう。
そんな2012年1月2日でした。
桜井秀峰