毎年、この時期に里帰りする80年代制作のSP総銀製。
もちろん親父幸一郎の全責任制作。
縁あって今はアメリカのニューヨークで可愛がっていただいています。
奏者の御歳は15歳。
11歳で中古のサクライフルートを手に入れました。
購入後すぐに工房に連絡がありましたので、
調整とフルートの詳細をお報せしました。
中古である事の不安は一切なく、
30年の時を経て、新しい奏者の元で新しい旅を始めています。
昨年はこの楽器で学校の試験を受け、見事合格!
若い人の大切なスタートを影ながらサポート出来て嬉しいです。
今年は、全タンポ交換のオーバーホール計画。
30年経っているものの、メカの支障は全くありません。
毎年の状態を把握しているので、スムーズに作業は終了しました。
一度奏者の元から離れた楽器であっても、
次に出逢った奏者から信頼と愛情をいただけるような楽器を制作したいです。
次回の里帰りも来年でしょうが、
楽器に優しい扱いをしていただいているので、心配はございません。
親父の作品をより良い状態で生かし続けていただいています。
本当にありがとうございます。
次のオーディションも頑張ってください!!
桜井秀峰